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FF7リメイク

【FF7リメイク】ストーリークリアしたのでレビュー。分作じゃなければ最高のRPG作品だった

2020年4月10日、遂に発売になったFF7リメイク。筆者はオリジナルのFF7をプレイした世代でもあるので、相次ぐ延期にも負けずに発売日を楽しみにしていました。

価格がフルプライスであるにも関わらず、「ミッドガル脱出まで」という分作である事が事前に判明しており、正直購入して良いものか不安もありました。

恐らく「購入しようか様子見している勢」も多いと思いますので、ストーリーをクリアしての感想を、なるべくネタバレしないようにまとめてみました。

結論から言えば「やっぱり分作なのは残念だったけど、素直に面白いと思えた作品」なので、購入して損は無いと思います。

ボリュームはまずまず

発売前から気になっていたのが、「ボリューム」です。

発売前の情報ではミッドガル脱出までの分作という事だったので、オリジナル作品で言えば2時間もかからない所です。その為、グラフィックだけで肝心の中身はスカスカな作品じゃないのかと不安になっていました。

しかしミッドガル脱出までのシナリオをしっかりと掘り下げられており、そのおかげでモブキャラだったアバランチのメンバーにも感情移入しやすくなっています。

プレイ時間はメインシナリオだけでも10時間以上かかります。大体15~20時間くらいでしょうか?サブシナリオを含めるともっと時間はかかります。また2周目以降に新たなモードも追加されるので、ボリュームに関してはまずまずだと思います。

分作である分、ストーリーが丁寧に作られているので、FF7が好きだったプレイヤーにはおすすめできる作品になっていると思います。



やはり分作なのはマイナスポイント

PS版のオリジナル作品だと、クリアまで30時間位はかかった記憶があります。当時はディスク3枚組で大ボリューム作品だったので、それを知っているだけに今回の分作での販売は残念です。

無理にストーリーを引き伸ばしている感じはしないのですが、伏線などが回収されないまま次回作へと持ち越されるので、正直な意見としては「5年待たされてここまでしかプレイできないの?」というところです。

ディスク4枚組とかでせめて2分割くらいにはできなかったのかと思います。

グラフィックの作り込みは凄い

発売前からグラフィックが凄い凄いと言われていましたが、実際にプレイしてみると本当にグラフィックが凄いです。特にミッドガルの街や魔晄炉の作り込が半端ないです。

PS版のFF7をプレイした事のある人なら、あまりの綺麗なグラフィックに感動すると思います。よくある「ムービーシーンだけ綺麗」では無く、常に綺麗なグラフィックのキャラが動き回るので、かなりグラフィックのクオリティは高いです。

ただ主要キャラクター以外の表情が少ないのが残念なところでした。

バトルシステムは面白かった

大きな変化があったのがバトルシステム。コマンド方式から一転、アクション方式に変更になりました。

とは言え、ほとんどアクション操作の不要なクラッシックモードもあり、魔法などのコマンド操作時は時間が止まる「ATBシステム」も継承されているので、アクションが苦手な人にも配慮されている作りです。

オリジナル作品では、リミット技くらいでしかキャラ毎の特徴が分けられていませんでしたが、今作ではクラウド→近接が強い、バレット→遠距離攻撃可能、といった様にキャラの特徴がしっかりとしているのが好印象です。

ボス戦は結構ギミックとかもあったので、バトルシステムに関しては面白かったです。



シナリオは面白い!

元々オリジナル作品をプレイしていますが、やっぱりFF7のシナリオは面白いです。

いくつか新しいシナリオや登場人物も増えていますが、原作を壊すことなく上手く追加されています。

現時点でのシナリオは100点満点です。ただ本作はFF7で言えば1/4くらいのストーリーなので、シナリオ全体では序盤です。このままオリジナルと同じ様にストーリーが進むのか、それともアレンジが加わるのかで評価は変わってくると思います。

基本的には一本道だけど謎解き要素は多い

ミッドガルの街がしっかりと作り込まれているものの、実際には移動できる場所がかなり制限されており、いわゆる「一本道」になっています。

せっかく綺麗なグラフィックで街が作られているだけに、自由度が少ないのは残念なところでした。
ただダンジョンに当たる部分では、謎解きの要素が多く、プレイヤーに親切過ぎない難易度になっているので、RPGとしては楽しめると思います。

オープンワールドのゲームの様なグラフィックの割に、行動範囲が狭いのはもったいないところです。

プレイ中のロードはほとんどないので快適

驚いたことに、RPGでありがちな敵とのエンカウント時のロードや、ムービーシーンの前のロードがほとんどなかったので、かなり快適にプレイできます。

プレイ開始時に長いロードはあるものの、後はほとんどロードが無いです。

筆者の環境は外付けSSD&ダウンロード版という事もありますが、ストレスフリーでプレイ可能なのは高評価です。

BGMは最高!原曲をリスペクトしたアレンジ

オープニングや戦闘BGMは、原曲のアレンジとなっているので、PS版をプレイしている人だと懐かしさで感動すると思います。

PS4版ではBGMがアレンジされているので、是非聴き比べてみて欲しいです。元々FF7は名曲が多いだけに、原曲の雰囲気を崩さずにアレンジされていたのは嬉しいところです。

特にボス戦のBGM「更に闘う者達」のアレンジは鳥肌ものです。

終わりに

やはり分作だったのが悔やまれます。確かに容量を考えると完結までは厳しいのかも知れません。しかし昔のスクエアは、FF8やFF9でディスクが4枚組で発売しているので、なんとか完結まで発売して欲しかったです。

もしこのクオリティで完結までプレイできたなら、ゲーム史上最高のRPG作品になっていただろうと思うだけに残念です。

年末にはPS5が登場するという事もあり、恐らく次回作はPS5での発売になると思います。誰もが簡単に新ハードを購入できる訳でも無いので、できるならばPS4で完結して欲しいところですね。

作品自体は面白いので、FF好きならば購入して間違いない作品だと思います。特にPS版のFF7をプレイした方には是非プレイして欲しい作品です。