看護

ICU看護師の申し送りのポイント!押さえるべきコツやテクニックを紹介します

申し送りが苦手』という人は新人看護師さんだけでなく、ある程度看護師の経験がある人でもいるのではないでしょうか?

申し送りは次の勤務の看護師がきちんと仕事をおこなえる様にする為の大切な情報伝達です。申し送りがきちんとできていないと、次の勤務者が困る場合もあります。

この記事では看護師10年目超の筆者が申し送りのコツやポイントをまとめてみました。是非参考にしてみて下さい。

メモを作っておいて内容をまとめておく

申し送りが難しいのは短時間で抜けなく伝える必要がある為です。なので事前に伝える内容をメモにまとめておく事でスムーズに申し送りが行えます。

逆に内容をまとめておかないと、その場で申し送る内容を考えて伝える必要があるので大変難しくなります。

また内容をまとめる事で必ず伝えないといけない内容も抜けなく伝える事ができます。

内容をまとめておく事で質問にも対応する

申し送る内容を事前にまとめておく事で、申し送り内容に対する疑問点が見えてくる場合があります。また自身の行った業務の抜け等も見つかる場合もあります。

事前に申し送り内容をまとめておく事で、客観的に自身の申し送りを見ることができます。その結果申し送り時の質問に対応しやすくなります。

申し送る項目をルール化しておく

病棟で申し送る項目がルール化されているなら、その項目に従って行いましょう。しかし大半の病棟ではルール化されていないと思います。

申し送る項目と順番をルール化しておけば、毎回「何を申し送ろう!?」と悩まずスムーズに申し送る内容を決める事ができます。



ICUにおける申し送りの項目は?

筆者がICUで申し送りをする時の項目を紹介します。

・疾患名、治療の内容

・意識状態、鎮痛・鎮静

・呼吸、循環

・その他伝えるべき情報(乏尿、ドレーン排液など患者さんの疾患によるもの)

・家族の情報(最終病状説明は、家族さんの反応は)

・自分の勤務帯で起きたイベント(不整脈、ルートの事故抜去)

・今後の指示確認(輸液のオーダーが変更になる、内服が変更になるなど)
自分の勤務帯では無いが、重要な伝達事項やイベント(VTがあった、蘇生コードが変更になったなど)

申し送りの例を紹介

○○さん、○歳男性で○月○日に敗血症性ショック疑いで救急搬送後、呼吸状態の悪化もあり挿管後ICUに入室となった患者さんです。

敗血症疑いに対して、各種培養検査は実施済みで、現在抗生剤はMEPMとVCMを投与しています。

鎮痛・鎮静はフェンタニルが○ml/h、プロポフォールが○ml/h、プレセデックスが○ml/hでRASS-2、CPOTは0で経過しています。

呼吸はSIMVモードでPEEP5、FIO2は0.3で管理中で人工呼吸器との同調性は良好、自発呼吸・バッキングもありますが、両背側より水泡音の聴取もある為適宜体位ドレナージを実施しています。

循環はICU入室時は高容量のノルアドレナリンを使用していましたが、現在循環作動薬はノルアドレナリンので2.0ml/hまで減量できています。ノルアドレナリンは指示に従って減量可です。

日中の覚醒テストで従命動作可能であり、こちらの問いかけに頷きもありました。

本日より経管栄養もプロトコール通り開始しており、問題なく投与行えています。明日からプロトコール2日目予定です。

尿量は日勤帯は指示クリアしており、夜間帯に尿量が指示に満たない場合は異常時指示に従って利尿剤投与可です。

家族情報はキーパーソンが長女さんで、本日○○医師より病状説明されています。理解度は良好であり、明日も昼に来院予定です。

輸液は細胞外液が1500ml/日で投与されていましたが、明日のオーダーより維持液に変更になり、1000ml/日へ変更になります。

注意事項として、左右の上切歯にぐらつきがある為、口腔ケア時は注意が必要です。ここに本文を入力

あくまで筆者の申し送りの一例です。

ポイントとしては時系列ではなくカテゴリ毎に申し送ること。つまり意識状態や鎮痛鎮静から開始し、呼吸→循環と申し送る事で患者さんの状態が把握しやすくなります。

○○に対して○○をして結果○○となったという様に、カテゴリ毎にどのような介入がされているのか、そして結果どうなったかまでを伝えるとわかりやすいです。

また筆者は重症患者さんでも申し送りで患者さんをイメージしやすいように、年齢と性別は必ず初めに伝える様にしています。



最大のコツは上手な人のマネをする事

ここまで筆者なりの申し送り方法を紹介しましたが、申し送りは施設によって特色があります。

申し送り方法はガイドライン等がある訳でも無いので、施設毎の方法に準拠するのがベストです。

なので申し送りが上手になるコツは自施設で申し送りが上手な人のマネをする事です。自分なりの方法もいいですが、まずはマネから始めてみましょう。

 

まとめ

・あらかじめメモを作っておくことでスムーズに申し送りができる

・時系列でなくカテゴリ別に申し送る

・申し送りは施設のやり方に準拠する。申し送りの上手な先輩のマネから始めよう

申し送りができることは脱新人看護師の条件の一つだと思います。どれだけきちんと仕事ができていても、申し送りで内容をしっかりと伝えられないのは勿体ないです。

また自信なく申し送りをしていると、仕事ができない印象を与えてしまうこともあります。

申し送りは看護において重要な業務なので、是非しっかりと行えるように頑張って下さい。