体験談・裏話

手術室看護師って大変!緊急手術で朝9時から翌日の朝5時まで働いた時の話

手術室で働いた事があるならご存知かもしれませんが、手術室看護師は緊急手術に対応する為に『オンコール』という勤務体制が存在します。勤務時間外でも、緊急手術があれば電話で呼び出され、緊急手術を担当するというものです。

筆者は手術室で勤務をしている時に、緊急手術が続いて朝の9時から翌日の朝5時まで働いた事がありました。

手術室看護に興味のある方に読んでもらいたい、手術室のオンコール勤務の辛さについての体験談を書きました。

オンコール勤務とは?

『オンコール』『拘束』『待機』など様々な呼び方をされる勤務体系で、緊急手術に対応する為に勤務時間外でも電話があれば出勤する必要があります。

その為、オンコール担当になった看護師は飲酒はもちろんダメで、外出も病院にすぐに駆けつけられる場所にする必要があります。

オンコール担当になれば、平日は勤務終了~翌日の勤務開始まで、休日は丸一日を担当する事になります。時間外を担当する役割なので、予定手術が定時を越えた場合も優先して残業する事が多いです。

病棟勤務と違って『いつ呼ばれるのか分からない』という精神的な負担が強いです。



オンコール担当で20時間勤務!手術室看護師はブラックだった

筆者は専門学校卒業後、手術室看護師として配属されました。その後何度も緊急手術の呼び出しや、日付が変わるまで仕事を経験した事もありました。

手術室に勤務して6年目の頃、外科の手術が遅くなり、オンコール担当の筆者と先輩のAさんは夜10時まで残業する事になりました。

時間はかかったものの無事に手術は終了。患者さんが手術室から退室した後、後片付けをして帰ろうとしました。

休む間もなく緊急手術の依頼が入る

後片付けをしていると手術室へ電話がありました。

この時間に手術室へ電話は嫌な予感しかしない、その予感は的中し、電話の内容は『今から緊急カイザー(帝王切開)をするので用意をお願いします』というものでした。

もちろん筆者もAさんも晩御飯はおろか水分もまともに取っていません。それでも大急ぎで準備して、緊急手術を行うのでした。

幸か不幸か、看護師が家ではなく手術室に居たおかげですぐに手術が行えたので、母子ともに無事で手術を終える事ができました。

帝王切開の手術が終わった時点で日付は変わっており、深夜1時前になっていました。

とどめの消化管穿孔の緊急手術

手術の片付けをして帰ろうとした時、またもや手術室に電話がかかってきました。

内容はもちろん緊急手術の依頼、消化管穿孔に対しての緊急手術をするとのことでした。唯一の救いは全身麻酔が必要なので、麻酔科医が到着するまで時間があった事です。

もちろん昼食から何も食べていない筆者とAさんは、急いで手術の準備をして休憩室にあったお菓子を食べて糖分を補給しました。

緊急手術が終わり後片付けが終わった時には朝の5時を過ぎていました。帰りは日が昇って眩しかった事を覚えています。

家に帰るとあまりにも遅かったので妻に心配されました。ちなみにその日の勤務は日勤だったので、家で少し仮眠をとって出勤しました。

オンコールの手当は安い!病棟看護師より給料が低かった

今思うとかなりハードな仕事をしていましたが、当時は手術室経験しかなかったので『これが普通なのだ』と思っていました。

オンコールの手当は2000円/日程度です。今思えば緊急呼び出し中は残業代が出るとは言え、割に合わない仕事だと思います。

今は病棟で働いていますが、手術室で働いていた時と比べ、手取りは5万円程増えました。

夜勤はあるものの、オンコールも無く業務も比較的楽なので、手術室から異動して良かったと思います。

終わりに

初めて配属された場所が手術室だと気づきにくいですが、個人的に手術室はかなりブラックな職場だと思います。もちろん病院によってはそうではないと思います。

筆者は手術室でしか勤務をしていなかった時は、『もう病棟で働けない。ずーっと手術室で働く』と思っていました。しかし病棟へ異動して今まで知らなかった事を学べ、自分のスキルアップに繋がりました。病棟で手術室の経験も活かす事もでき、ネガティブなイメージがあった異動や転職に対する考え方が変わりました。

せっかく看護師になったのだから、色々な診療科や病院を経験して、一生の職場を見つける事が大切だと思います。