体験談・裏話

手術前の名前確認で嘘の名前を言う。手術看護師の時に出会ったクレーマーの話

看護師なら分かると思いますが、薬剤を投与する前や検査の前は、患者さんの間違いが起こらないように名前の確認をします。名前の確認は、医療者と患者が協力しておこなう確認作業です。

もし手術室に来た患者さんが、わざと違う名前を言ったらどうなるのでしょうか。今回は本当にあった困った患者さんの話です。

手術前の名前確認ができない!

その日はいつもと同じように手術の準備をして患者さんが来るのを待っていました。手術するのはAさんという60歳代の男性患者さん。

Aさんが病棟看護師とともに手術の前室へ来られ、手術室看護師(筆者)・病棟看護師・患者さんの3人で名前の確認をします。

『確認の為お名前をフルネームで教えてください』と質問すると、『〇〇〇〇(別の名前)』
とまさかの違う名前を言うAさん。病棟看護師とともに『〇〇〇〇さんですよね?』と確認するも『違う。何でいちいち名前を確認しないと手術ができないんだ?お前らは馬鹿なのか』と何故か喧嘩腰になっていました。

その後執刀医や麻酔科医も前室に集まりますが、頑なに名前を言わないAさん。『さっきからゴチャゴチャうるさい!こっちは手術を受けなくもいいんだぞ!?』と何故か怒鳴りだしました。

そして結局一旦手術は中止し、Aさんは病棟へ帰って頂く事になりました。



要注意のクレーム患者だった!

その後医師、病棟看護師長、手術室看護師長らが集まって話し合いが行われました。そして病棟看護師側の話から、Aさんがクレーマーである事が分かりました。

採血をしようとすると、看護師に怒鳴り散らしたり、看護師の話し方が気に入らないと物を投げつけたりしていたそうです。病棟でも何かと看護師にクレームをつけていた要注意患者さんだったのです。

結局病棟看護師長と執刀医がAさんの部屋まで説得に行き、再度手術室へ来られたのでした。



クレーム患者の被害を一番に受けるのは看護師

入院患者さんのクレームを最も受けるのは看護師です。最近では病院によるクレーム対策も進んでいますが、まだまだクレーム対策が進んでいない病院も多いです。

管理者がクレーム対応のできないブラックな職場で働くと、クレームを自己責任とされてしまう場合もあります。

しっかりとクレーム対応ができる病院というのが、良い病院だと思います。働くならば、しっかりとクレーム対応のできる病院で働きたいですね。