この記事では、ストリートファイター6の防御テクニックである『遅らせグラップ』について解説します。遅らせグラップは起き攻めに対する防御テクニックの1つで、打撃と投げをほぼ防げる非常に優秀なテクニックです。
遅らせグラップの仕組みや練習方法をまとめているので、是非マスターして対戦に役立てて下さい。
以下の起き攻めの選択肢をまとめた記事もあるので良ければみて下さい。
遅らせグラップとは
そもそもグラップの意味ですが、ストリートファイター3では投げ抜けの事をグラップディフェンスと呼んでいました。それ以来、ストリートファイターシリーズでは、投げ抜けの事をグラップと呼ぶ事が一般化されました。
つまり遅らせグラップとは、遅らせて投げ抜けを入力するという意味になります。
遅らせグラップのやり方
起き攻めなどで攻められている時に、ガードしながら打撃が来るタイミングより僅かに遅らせて投げ入力をします。そうする事で、起き上がりに重ねてきた打撃はガード、投げは投げ抜けができるというテクニックです。
遅らせという名称なので、投げ抜けの入力を遅めにしてしまいがちですが、実際は打撃の来るタイミングよりも0.03〜0.15秒(1〜5F)遅らせて入力します。なので実際はガードとほぼ同時で、わずかに遅らせて投げ入力する事になります。
なぜ打撃と投げの防御が可能なのか?
相手キャラがリュウの場合。しゃがみ弱Pは発生4Fであり、投げが発生5Fとなっております。どちらも発生の差がほとんどないので、一見すると打撃と投げの2択になっています。
しかし投げには『投げ抜けの猶予』という時間が存在します。スト6の場合、投げの発生は5Fですが、投げ抜けの猶予は7F(個人調べです。ひょっとしたら違うかも)となっています。なので、投げられてから7Fの間に投げ抜けを入力すれば、投げは回避可能となります。
つまりガードしながら、相手の打撃が来るタイミングより僅かに遅らせて投げを入力すれば、打撃の場合は4Fでガードし、投げの場合は5F〜12Fまでに投げ抜け入力で回避となります。
遅らせグラップの練習方法
トレーニングモードのメニューにある、投げ抜けの練習で遅らせグラップの練習が可能です。
設定すると、CPUのリュウが足払いをしてくるのでわざと食らいます。
その後、リュウが①打撃重ねか②投げのどちらかを仕掛けてくるので、遅らせグラップで打撃はガードし、投げは投げ抜けすることができれば遅らせグラップが成功です。
ちなみにレコード設定はスロット1と2が有効になっていますが、3と4もONにすれば、遅らせグラップ対策である垂直ジャンプ(原人狩り)と後ろ歩き(シミー)をCPUが仕掛けてきます。
これらの行動に遅らせグラップをするとカウンターをもらうので、遅らせグラップ対策として研究してみてはどうでしょうか
。
遅らせグラップは最強なのか?
一見打撃と投げを回避できると聞くと最強っぽいですが、遅らせグラップは防御手段の1つにすぎないです。
遅らせグラップにも当然弱点はあり、遅らせ打撃、垂直ジャンプ(原人狩り)、後ろ歩き(シミー)などに負けます。遅らせグラップは見てから遅らせるのではなく、読みでガードしながら投げ抜けを入力しているだけなので、結局読まれると投げモーションの空振りを狙われてしまいます。
遅らせ打撃は、打撃を当てるタイミングを僅かに遅らせる事で、遅らせグラップのグラップ部分に打撃が重なるようにして打撃を当てるテクニックです。
垂直ジャンプは原人狩りとも呼ばれ、こちらは遅らせグラップの投げモーションを垂直ジャンプで透かしながら攻撃する事が可能。
後ろ歩きはシミーとも呼ばれ、打撃を重ねずに後ろ歩きで投げモーションを透かしながら攻撃を当てるテクニックです。
この様に、遅らせグラップには対応策があるので、決して最強ではないです。ただ、遅らせグラップの対応をしてこない低ランク帯では、かなり強力な防御手段なので、まずは遅らせグラップを使えるようになっておくと、勝率がアップすると思います。